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サルコイドーシスと診断されました。
61歳女性 145cm・50kg
左脳梗塞(8年前、治癒)
子宮筋腫(3~5個)
高血圧・アレルギー治療中
閉経:52歳
脊柱管狭窄症(3年前より)
両坐骨神経痛
足首の痛み(秋~冬に悪化)
足底の氷のような冷感としびれ
朝、起き上がろうとすると激痛 → 歩行困難、つたい歩きが必要
階段昇降でしびれが悪化し、足の上方へ広がる
眼の症状(2007年夏以降)
右目:もやがかかり視力低下、文字や人の顔が見えにくい
黒い飛蚊症
眼圧上昇
後に サルコイドーシス・右眼後部ブドウ膜炎 と診断
西洋医学的には治療法なしとされた
その他の症状
頬に紅潮
肩・後頚部のこり
手・手首、下腿のむくみ(夕方悪化)
口唇乾燥、口内炎
便秘(コロコロ便)
夜間尿4~5回
不眠
舌診・脈診
舌:淡紅、苔白黄
脈:弦・有力
2007年3月2日(初診)
エキス剤処方。
2007年3月9日
服用していたヨーデル(鎮痛薬)4錠が不要に
足裏・下腿のしびれが軽減
血流改善薬や昼の鎮痛剤を中止
夜間尿:5~6回 → 2~3回へ改善
2007年4月6日
脊柱管狭窄症による歩行困難が改善
つたい歩き不要に
2007年7月
右目の視力低下、飛蚊症、眼圧上昇
内科で サルコイドーシス・右後部ブドウ膜炎 と診断
「治療法はない」と説明される
2007年8月3日(漢方処方変更)
昼・夕に煎じ薬を服用
翌朝「えっ?」と驚くほど急速に改善
若返ったように視力が回復し、右目も左目もよく見えるようになった
重症筋無力症の治療法はありますか。
【症例紹介】重症筋無力症で家事もできなかった49歳女性、漢方で驚きの回復
患者情報
49歳・女性
身長155cm・体重54kg
10年前に重症筋無力症(全身型)を発症し、阪大で胸腺全摘を受けました。
その後、2年半前から東洋医学科で治療を受けていましたが、改善が見られず限界を感じ、インターネットで当院を知り来院されました。
主な症状
手足・肩の強い冷え(夏でもカイロ6個、冬は15個使用)
筋肉痛、手足のだるさで家事はほとんどできない
掃除・洗い物・料理で手が張って筋肉痛になり、1時間続けられない
夜は筋肉のうずきで眠れない
1~1.5時間立つと両大腿部が痛くなり、さらに両足底部が筋肉痛
強い疲れやすさ、むくみ、腰痛
夜間尿3~4回、便秘(2~3日に1回硬い便)
ドライアイ(1日3回点眼)、口渇、夜中に口が乾燥して目が覚める
舌:淡紅、歯痕、胖大、苔薄白
脈:浮・弦・消・有力
平成18年3月27日:煎じ薬を開始
4月3日:服用4日目で「信じられないくらい調子がよい。朝すっと起きられる。味覚が戻り、食事がおいしい。目の乾きも楽。手足のむくみ軽減。体の動きがスムーズ」
5月22日:身体は楽になってきたが、疲れると胸苦しさあり。煎じ薬の服用回数を1日3回に分けるとさらに楽に
6月8日:煎じ薬を変更 → 翌朝から上半身が軽くなり、胸苦しさが消えた。「10年ぶりに元気なときを思い出した」と患者様も驚き
- 箸を使って炊事ができるように
- 長時間字を書いても痛くない
- 会話もスムーズで、しゃべりやすく、口の疲れなし
7月10日:
- 膝下の冷え予防サポーターが不要に
- 腕の付け根のカイロも半減
- 上肢・下肢ともに動きが楽に
- クーラーを朝までかけても風邪をひかず、快適に眠れる
来院時は「少し動くだけで胸も手足も苦しく、これからどうなるのか不安」と話していましたが、今では普通の人のように動けるまでに回復し、周囲の人も本人も驚いています。
一日何度も下痢をします。
患者情報
41歳・男性
初診時:身長172cm 体重63kg(発症前66kg)
平成15年秋から1日何度も下痢をするようになり、ゼリー状や粘液の混じった便が出ることもありました。この頃から疲れやすくなり、平成16年1月には便意が1日10~15回。
排ガスとともに水様便が3~4回あり、朝夕には出血を伴うこともありました。排便時に腹痛を感じることもあり、検査の結果、直腸からS字状結腸にかけて約20cmの潰瘍性大腸炎と診断されました。
診断後は、肉食やアルコールを控え、外食をやめて弁当持参にするなど食生活を改善。
薬物治療としてペンタサ(9錠/日)、眠前のステロイド注腸を続けていましたが、注腸に過剰反応して下痢が悪化することも。
下痢は1日10~15回と続き、突然の便漏れでオムツを使用する生活に。
努力を重ねても改善は見られず、平成17年5月の大腸内視鏡検査で「悪化している。もう治らない。経口ステロイドに切り替えましょう」と言われ、夫婦で大きなショックを受けました。
その頃、私の講演を聞き、漢方治療を希望して来院されました。(平成17年6月8日)
初診時、漢方エキス剤を組み合わせて処方。
服用翌日、下痢が今までになくひどくなり、数回失禁しましたが、本人は「苦しくない、むしろ爽快で楽になった」とのこと。
会社での評価も上がり、元気に残業できるまでに回復しました。ペンタサも減量を始め、平成18年3月には中止。
朝1回の普通便で、会社でも下痢や再発はありません。生活の質が大きく改善しました。
手術をうけてもクローン病が治りません。
【症例紹介】クローン病で再手術を繰り返した26歳女性
患者情報
26歳 女性
身長160cm 体重54kg
初診日 平成18年3月10日
◆ 発症と経過
18歳のとき、無月経、微熱、下痢、腹痛が出現。双子の妹がクローン病と診断されていたため、自身も病院を受診し、クローン病と診断されました。その後、手術を2回受けています。
平成12年6月には癒着による嘔吐・下痢でイレウスとなり、再手術を実施。さらに平成17年9月から10月末までイレウスが続き、11月には熱と嘔吐が改善せず、再入院しました。入院中には肛門周囲膿瘍があり、肛門膣瘻になる可能性があると指摘されました。排便のたびに肛門に痛みやかゆみがあり、日常生活にも大きな支障が出ていました。
◆ 初診時の症状
・便通:朝1回、時々2~3回
・夜間にエレンタールを3~4パック注入しているため、夜間尿が多い
・下腹部がキュッキュッとつまるように痛む(週1回程度)
・37~38℃の発熱(週1回 → 月1回に減少)
・血清アルブミン2.6g/dLと低く、夕方から夜にかけて足のむくみが強い
・寒熱は普通、手足が冷える、頬に赤み、のぼせ、疲れやすい
・脂っこいものが苦手、ゲップがよく出る、朝起きにくい
・舌の苔は白黄膩
◆ 治療経過
平成18年3月10日:漢方エキス剤を組み合わせて処方
平成18年3月17日:腹のギュルギュル音や痛みがあり、処方を変更
平成18年3月24日:足のむくみが改善し、手や腕のむくみも消失。腕時計がゆるくなるほど細く戻った。体調良好で、食事もおいしく感じるように。自力で1000kcal摂取でき、エレンタール4パック(1200kcal)で元気に過ごせるようになった。
平成18年4月13日:手足のむくみが再び増加。両足が重く、正座をするとパンパンに腫れる。食事量が増え、1~1.5kg体重が増加。舌苔は黄膩。
◆ 現在の状態
1日1~2回の普通便で、食事も幅広く楽しめるようになり、元気を取り戻しました。