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漢方Q&A

<お悩みの症状についての症例やよくいただくご相談集です>

  • Q

    くも膜下出血の後遺症で話せません。

                 【症例紹介】クモ膜下出血による失語症と右不全麻痺、漢方で改善(41歳 女性)

    患者情報
    41歳・女性

    発症と症状

    平成16年4月10日、クモ膜下出血(前交通動脈瘤破裂)を発症し、約2ヶ月間意識不明の状態が続きました。
    その後、右上肢の不全麻痺、口頭浮腫のため気管切開を施行。
    理解はできても言葉が出ない失語症
    があり、数字が苦手。
    右手はつかめるものの、右半身に麻痺が残存。血圧150/100。

    漢方治療の経過

    • 平成17年12月9日:漢方処方を開始

    • 12月16日:体調は良好。日中の尿量が多い

    • 平成18年1月17日:右手はゆっくり動かせる。歩行はほぼ普通だが、時々右足がつまずく

    • 4月末思ったことを言葉にできるようになり、物の名前もすぐに言える

    • 5月25日早口でスムーズに会話ができるまで回復

    現在の状態

    右半身麻痺は消失し、失語症も改善。日常生活を支障なく過ごせるまでに回復しました。

  • Q

    難聴で音が聴こえません。

       【症例紹介】突発性難聴で音が割れ、会話困難に…漢方で驚きの改善(64歳 男性)

    患者情報
    64歳・男性

    症状の経過

    小児期から右耳に難聴がありましたが、5月3日のバス旅行後、翌日から左耳にも難聴が出現。音が割れて聴診も不可能な状態でした。
    耳鼻科での聴力検査では、2000Hz以下の聴力が特に悪化し、もともと悪かった右耳の聴力も進行していました。

    その他の症状・体質

    • 頭重感、肩こり

    • 食欲は良好

    • 3~5月はアレルギー性鼻炎・結膜炎あり

    • 食物アレルギー(卵・牛乳・鶏肉で腹痛や蕁麻疹)

    • 冷え性(特に手)、冬は手足が冷える

    • 寝汗、口唇のひび割れ

    • 甘いもの好き、胸やけ、口苦

    • 時々心下部痛、立ちくらみ

    • 便秘による痔の出現、日中の尿は濃い、夜間尿3回

    • 皮膚乾燥、多夢

    • 舌:やや胖大、歯痕あり、やや紫赤、苔白膩

    • 脈:弦、沈繁

    治療経過

    耳鼻科で「突発性難聴」と診断され、漢方治療を希望して当院を受診されました。

    • 初回処方(3日間):変化なし

    • 5月15日、新しい漢方処方に変更
      服用3日目から急に改善し、その日のうちに聞こえるようになり驚かれました

    現在の状態

    日常生活や仕事に支障なく過ごされており、再発もなく安定しています。
    患者さんは「耳鼻科で治らなかったのに、こんなに早く良くなるとは思いませんでした」と喜ばれています。

  • Q

    一日何度も下痢をします。

     

      【症例紹介】潰瘍性大腸炎で1日10回以上の下痢があった41歳男性、漢方で改善

    患者情報
    41歳・男性
    初診時:身長172cm 体重63kg(発症前66kg)

    発症と経過

    平成15年秋から1日何度も下痢をするようになり、ゼリー状や粘液の混じった便が出ることもありました。この頃から疲れやすくなり、平成16年1月には便意が1日10~15回。
    排ガスとともに水様便が3~4回あり、朝夕には出血を伴うこともありました。排便時に腹痛を感じることもあり、検査の結果、直腸からS字状結腸にかけて約20cmの潰瘍性大腸炎と診断されました。

    一般的な治療と限界

    診断後は、肉食やアルコールを控え、外食をやめて弁当持参にするなど食生活を改善。
    薬物治療としてペンタサ(9錠/日)、眠前のステロイド注腸を続けていましたが、注腸に過剰反応して下痢が悪化することも。
    下痢は1日10~15回と続き、突然の便漏れでオムツを使用する生活に。

    努力を重ねても改善は見られず、平成17年5月の大腸内視鏡検査で「悪化している。もう治らない。経口ステロイドに切り替えましょう」と言われ、夫婦で大きなショックを受けました。

    その頃、私の講演を聞き、漢方治療を希望して来院されました。(平成17年6月8日)

    漢方治療と変化

    初診時、漢方エキス剤を組み合わせて処方。
    服用翌日、下痢が今までになくひどくなり、数回失禁しましたが、本人は「苦しくない、むしろ爽快で楽になった」とのこと。

    • 7月6日:原因を取り除く処方に変更
    • 8月27日:大量のにおいの強い便が出た後、すっきりと改善
    • 9月8日:朝に自宅で2~3回の有形便、日中は排便なし。血便や粘液便も2ヶ月間出ていない

    会社での評価も上がり、元気に残業できるまでに回復しました。ペンタサも減量を始め、平成18年3月には中止

    現在の状態

    朝1回の普通便で、会社でも下痢や再発はありません。生活の質が大きく改善しました。

     

  • Q

    喘息のステロイド治療で幻覚があります。

     

    【症例紹介】幻覚・暴力にまで至った喘息治療から、

    漢方で普通の生活に戻った91歳女性

    患者情報
    91歳・女性

    病歴と経過
    若い頃から健康でしたが、ヘビースモーカーであったため、十数年前から肺気腫と喘息を発症。在宅酸素療法を行っていました。肺炎を起こし入院、抗生物質・ステロイド・アミノフィリンの持続点滴を開始しましたが、その後、幻覚や幻想が強くなり、夜間は一睡もせず暴れ、点滴を抜いてしまう状態になりました。付き添いの家族も疲弊し、「死んでもいいから家に帰りたい」と本人が希望され、在宅医療へ切り替えることになりました。

    治療と結果
    自宅で在宅酸素(2L/min)を使用し、漢方薬を1日3回、さらに寝る前に柴胡加竜骨牡蛎湯(2.5g)を服用。すると、肺炎も喘息も改善し、幻覚も消失、全く普通の生活に戻りました。

    家族からは、「あの入院治療は何だったのでしょう。漢方でこんなに簡単によくなるなら、初めからしてほしかった。夜中にあんなに苦労する必要はなかったのに」と驚きの声がありました。

    その後、本人は「見えないと好きな本が読めない」と、白内障の手術も受け、現在もお元気で婦人公論などを愛読されています。

  • Q

    脳梗塞の後遺症が治りません。

      【症例紹介】脳梗塞後、車椅子生活から自立歩行へ改善した68歳男性

    患者情報
    68歳・男性

    病歴と経過
    1989年12月3日、脳梗塞を発症。その後、入院と通院で2年4ヶ月にわたりリハビリを続けたものの、右上肢は動かず、車椅子での生活を余儀なくされました。通院にも疲れ、うつ状態となり、「もう死にたい。潮時だ。死なせてくれ」と暴れることもありました。好きだった外出もできず、楽しみも失い、在宅医療を2002年4月5日より開始しました。

    治療開始と経過

    • 2002年4月5日 漢方治療を開始

    • 6月14日 夜間に「葬式の用意をしろ」と騒ぎ、兄や警察を呼ぶほど大変な状態に。処方に1剤を追加

    • 7月12日 本人と妻より「右手・右上肢がよく動くようになりました。はじめて目も真っ白です。汗も減り、冷たい水も飲まなくなった」との報告。血圧も130/88に改善

    • 2003年6月17日 右上肢をまっすぐ挙げられるようになる。処方に1剤を追加

    その後の変化
    7月22日、妻から「食べ物の名前を忘れる、同じことを繰り返す、失禁が続く、飲食でむせる、攻撃的な性格」との報告を受け、処方を変更。その後、暴れることもなく、おだやかになり、ひとりで歩行でき、食事も自立できるまで回復しました。

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●当院で使用している鍼は全て使い捨てにしております。
●当院はステロイドを使わず治療します。

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